国債を刷れ 2009 4 19

書名 国債を刷れ!
著者 廣宮孝信  彩図社

「貧乏人は勝手に貧乏していろ」
 サッチャー政策を端的に表現すると、そういう表現になると、
廣宮孝信氏は、著書の中で書いています。
 私は、そこまで言えなくて、2003年頃から、
「あなた方が信仰しているサッチャー政策にも、光と影がある」と言っていました。
 こうした私の曖昧な表現が、多くの人にとって、わかりにくいものとなり、
結局、今の日本において、サッチャー政策の影の部分が漂っていると言えるでしょう。
 廣宮氏は、著書の中で、こう書いています。
イギリスが失業率とインフレ率の両方をうまく抑え込むには、
サッチャーのような
「貧乏人は勝手に貧乏してろ」と言わんばかりの市場原理主義・反福祉主義でもなく、
単なる「丸抱え福祉」の積極財政でもない、
「第三の道」を掲げるブレア政権の登場を待つ必要があった。
 レーガン政権も、サッチャー政権と基本的には同じ路線だった。
ただし、サッチャーの原理主義的な反福祉とは違い、
レーガン政権は発足当初から、それなりの雇用対策は打っていたため、
失業率高止まりということはなかった。
(以上、引用)
 私は、オートバイのGPレースを見るのが好きで、
日本では、鈴鹿サーキットや茂木サーキットにおいて、毎年、開催されています。
世界のトップライダーが、世界各地を転戦し、年間王者を競っています。
 レースに参加する選手は、全員、世界最高レベルの選手ですが、
それでもレースの終盤になると、「周回遅れ」が発生し、
優勝争いの波乱の原因となります。
 日本では、オートバイよりも、F1の方が人気ですが、
記憶に残る名選手は、オートバイの方が多いかもしれません。
ケニー・ロバーツ、ケビン・シュワンツ、ミック・ドゥーハン、ウェイン・レイニー。
 時々、経済政策においても、「周回遅れ」が発生するのでしょうか。
「その方が、世界経済レースは、盛り上がる」と、観衆は言うのでしょうか。
(参考文献)
廣宮孝信著 「国債を刷れ!」 彩図社

















































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